初めて彩の国男フェスに参加して

 

2019年10月5日、KAMCA男声合唱団として、埼玉県浦和市埼玉会館で行われた「彩の国男声コーラスフェスティバル2019」に、参加し、歌って来ました。令和になって最初、そして30回の記念フェスティバルでした。

我々の演奏曲は、神奈川県にちなんで「箱根八里」、前回のKAMCAの演奏会で合同演奏した「ピエロの嘆き」の2曲。

KAMCAに所属する男声合唱団の有志50名が参加しての演奏でした。指揮は、横浜国立大学OB合唱団の川添鉄也氏、ピアノは鈴木三枝子氏のお願いしました。参加した合唱団の中では、最も人数が多く、存在感を示すことができました。

事前の合同練習では、全員集まることができず、また、経験のあるはずの「ピエロの嘆き」のハーモニーに苦労しましたが、本番では、箱根八里は力強く、ピエロの嘆きは繊細に歌えたと思います。

男声合唱団31団体が参加してのフェスティバルでしたが、現役の高校生から現役を引退したシニアまで、参加人数も4人から50人まで、バラエティに富んだ合唱団が参加し、さまざまな合唱を楽しむことができました。

埼玉は、全日本合唱コンクールで上位に入った合唱団もあり、男声合唱団のある高校も多いらしく、そのOBたちも活躍していて、若者たちの演奏は、個性もあって素晴らしかったです。埼玉、恐るべしです。神奈川県も負けていられないと感じた1日でした。

                                                                                                               (横浜並木 岩元記)

(追記)
彩の国男フェスは30年前川口市のSビール工場の倉庫で、関東お父さんコーラスとしてスタートしました。その原点ゆえか、今でも第2部なくして彩の国男フェスはなく、むしろ第2部を目指して参加するメンバーの方が多いかもしれません。ビールや焼酎を飲みながら顔も名前も知らない男たちで男声定番を歌いまくる。至福の時です。下戸の方には申し訳ありません(洋光台男声 瀬野記)

KAMCA主催第1回男声合唱セミナ-

盛会の内に開催

 
神奈川男声合唱協会(KAMCA)主催による「男声合唱セミナ-」は講師に岩本達明先生、をお招きし、9月29日(日)横浜市従会館で老若男女約150人が聴講、先生のユーモアを交えた2時間40分の講義、歌唱指導を堪能、至福のひと時を過ごした。
 
今回のセミナ-は神奈川で男声合唱の「うねり」を呼び起こそうとKAMCA活性化の一環
として企画、約1年前より準備してきた。
今回のセミナ-を聴講した参加者の内訳は、KAMCA加盟8団体より125名。一般公募により参加されたインテグラルズ15名、一ノ蔵男声合唱団、エルダ-泉、明治大グリ-OB/東京バ-バ-ズ他、口コミでの参加者を合わせて150人の参加となった。
 
今回のセミナ-で使用した教材は、岩本達明先生執筆のカワイ出版「合唱エクササイズ-リトミック編①」を主に、先生がご準備されたオ-ソレミオの他、10月5日に「彩の国男声合唱フェステイバル」でデビュ-するKAMCA男声合唱団が演奏する林光編曲の「箱根八里」であった。
そして講座の狙いは音符や臨時記号の並びに隠されている作者の意図を探ることを主体に、実際に課題曲を歌ってみて、合唱の楽しさを再発見することであった。
 
講座では、
実施したアンケ-トに110通(73%)の回答が寄せられた。その概略は以下の通り。
①講座の難易度について「適当/50%」「やや難しかった/20%」
②講座は「非常に良かった/60%」「良かった/30%」
③次回の講座への参加を 「希望する/95%」
 
これを受けてKAMCAでは今後、岩本先生と日程をご相談しながら続編のリトミック編②③を続けて参りたい。
 

  以 上、セミナ-担当プロジェクト 杉田 正文


ヤンパメソッド 合唱セミナーメモ

2019.9.29

 

²  西洋音楽は、音符と音符の間を感じる。その音の瞬間に勝負をかけるアジアの音楽とは異なる。

²  リズムを西洋式に「ヤンパパ」と取ることと、アジア式に「タンタタ」と取ることには、大きな違いがある。

²  西洋音楽の世界では、3は特別な数字。「完全」を意味する数。練習は3回で仕上げる。曲の中も同じことは3回まで。

 

①  楽譜の読み方

Ø  音符と音符の間「間(ま)」、「空間」を意識することが大事。「間」を意識しないと「間抜け」な音楽になる。

Ø  最初の音符の前にも「間」があることを意識して、ブレスを整え「準備」をする。

²  トリプルブレス:鼻から吸う→口から吸う→更に鼻から吸う で準備する

Ø  4拍子では、「強→弱→中強→弱弱」のように、小節内のリズム感を作る。

Ø  4拍子の最後の音は、次の強拍に向かう緊張のある音。(アウフタクトの時は、「強起」あるいは、「狂起」)

Ø  8分音符の場合は、連桁のリズム感(連桁の前の音にアクセント)が加わる。

Ø  4音符と8分音符2つの組み合わせは「ヤンパパ」のリズムで、「喜びのモチーフ」と呼ばれる。後半の8分音符は連桁になって、前の音符にアクセント。

Ø  シンコペーションは、弱拍が強拍に変わるリズム。長い間を持つ拍が強拍になる。

²  バイオリンのアップボー、ダウンボーをイメージすると分かりやすい。

 

②  実際の楽曲を題材に

Ø  アウフタクトは「弱起」ではない。

²  リトミックでは「アナクルーシス」といい、エネルギーの必要な部分。

²  「強起」あるいは「狂起」。「小節またぎは気持ちを込めて」。

Ø  順次進行と跳躍進行。特に跳躍進行は、「先に動く」ことが大事。準備を早く。手の動きを合わせて歌うことで、準備の確認ができる。

Ø  4ビート(1小節を4分音符で感じる)と8ビート(1小節を8分音符で感じる)。8ビートは、ポップスでは2拍目、4拍目にアクセントが来ることでノリが良くなる。

Ø  付点を見たら3を感じる。付点のついた音符を3分割して、その各々の音に響きを付ける。付点に含まれる3つ目の仮想音符に向かって息を流す。

Ø  休符は「休み」ではない。「緊張」。休符を見たら緊張し、気持ちはクレッシェンド。

²  休符の前の終止形によって、歌い方は「広がり」か「お辞儀」のいずれかしかない。どちらになっているか判断して、大げさにやってみる。

²  休符の前は息を流し続け「歌いきる」。一瞬で「リリース」することで、「緊張」感をもって、ブレスノイズのないブレスができる。

²  歌い始めの8分休符は、ナベブタ式で、スムーズに自然に開く。

Ø  タイは、後ろの音に向かって気持ちを込めタイ。後ろの音符の時に和音が変わることが多い。息を流し続け、和音の変化を感じる。

Ø  装飾音は、作曲家が「優美で優雅に、気品としとやかさを兼ね備え、かつ上品に」表現してほしいと楽譜に書いた音。想いを込めて歌う。

²  装飾音に、斜め線が入っていれば音は前倒し(その拍の前に)。入っていなければその音の拍の頭で装飾音を鳴らす。

Ø  臨時記号は「異常記号」。作曲家が想いを込めて書いた記号。緊張感をもって、味わう。

Ø  フェルマータは、「指揮を見る」。指揮者の感じたままのリズムを作る。

Ø  「ん」を探す。「ん」が見つかったらマークして、「ん」の前の音の母音をしっかり鳴らす。

Ø  「っ」を探す。「っ」が見つかったら、しっかり口を閉じて「っ」を作る。

Ø  アクセント「>」は、前の音の間に準備をして余裕をもって出す。いきなり強くしない。

Ø  長い音符でフォルテに向かうクレッシェンドは、一旦、フォルテピアノで落とした後、後半で急激にボリュームを上げることで効果を演出する。デクレッシェンドはその逆。後半で急激に音量を下げる。

 

(横浜並木 岩元記)